イメージ写真撮影の作例と解説|広島 カメラマン/写真撮影スタジオ|スタジオトライアングル https://studiotriangle.jp 広島 カメラマン・写真事務所・撮影スタジオ Tue, 26 Mar 2024 03:32:10 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.0.7 https://studiotriangle.jp/wp/wp-content/uploads/2017/08/cropped-studiotriangle_favicon2017.png イメージ写真撮影の作例と解説|広島 カメラマン/写真撮影スタジオ|スタジオトライアングル https://studiotriangle.jp 32 32 イメージ写真撮影の作例と解説 https://studiotriangle.jp/blog/2024/03/product-image-photo-shooting/?utm_source=rss&utm_medium=rss&utm_campaign=product-image-photo-shooting Mon, 25 Mar 2024 02:57:58 +0000 https://studiotriangle.jp/?p=6211 フェイスパウダーとアイパレット、メイクブラシを被写体にして、春っぽいイメージでスタイリングしてまとめました。化粧品の撮影でこのセットを組んだので、スタジオ備品を使ってブログ用に撮影、解説を作りました。 このイメージカット […]

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フェイスパウダーとアイパレット、メイクブラシを被写体にして、春っぽいイメージでスタイリングしてまとめました。化粧品の撮影でこのセットを組んだので、スタジオ備品を使ってブログ用に撮影、解説を作りました。

化粧品イメージ写真撮影

このイメージカットの撮影手順を解説していきます。

撮影セット、インテリア

大掛かりな撮影では「建て込み」とも言いますが、10坪ほどの私の小さいスタジオでも疑似的に部屋の一角を再現することがあります。板、壁紙、柄がプリントされた背景紙を組み合わたりしてインテリアのイメージを作ったりします。
今回は大きなベニヤ板を立てて漆喰の壁紙を垂らして壁をつくり、四角い枠にトレーシングペーパーを貼った「枠トレ」とカーテンで窓際を再現しました。化粧品を置く台として珪藻土の板とタイルを貼ったパネルを使っています。
撮影セット

セッティング図

ストロボを3台使ってライティングをしました。こちらがセッティング図になります。

撮影セッティング図

太陽の位置は右側にあり(ストロボ1)、窓から直射日光が差し込んでいるとします。奥の方からは、回り込んだ屋外からの外光が窓とカーテン越しの柔らかい光(ストロボ2)となって室内に入ってきていると想定しています。太陽は一つですが、2つの窓からの外光を2台のストロボを使って再現しています。さらに室内の明かりとしてストロボ3を設置しました。

ライティング説明

太陽光をストロボで作る

天気に左右されること、太陽の位置をコントロールできないこと、刻々と影の位置が変わってしまうことなど、本物の太陽は綿密にスタジオでセッティングして物撮りをするときには向きません。もちろん例外もありますが、特に小さいものを撮るときはストロボで太陽光を作ります。

そして太陽光をストロボで再現するときには、まず太陽の位置と、どのように光が回っているかを具体的にイメージする必要があります。

また、直射日光の光は「点光源」になるため、なるべくストロボの光源を狭くするために真ん中に穴を開けた遮光用の段ボールを付けています。光源の面積が広くなるにつれて被写体の影の輪郭がぼやけてくるので、直射日光を再現するにはなるべく点光源に近づけないといけません。これは被写体からストロボを遠くに離すことによって対応もできます。

屋外で直射日光の影がどれだけ長く伸びても輪郭がくっきりしているのは、被写体から見た光源が小さく見えること、被写体から光源までの距離が離れていることと関係しています。よって、ストロボで直射日光の影を再現するとき、被写体が大きく、かつ影を長く出そうとするほど、より大きなスペースと大光量のストロボが必要になります。(大光量=遠く離れても光が届くということです)

ライティング

■直射日光としてのストロボのみ

化粧品イメージ写真撮影 撮影手順
フェイスパウダーのコンパクトの鏡が黒くなってしまうため、映り込む部分にレフ板を立てます。

化粧品イメージ写真撮影 撮影手順
レフ板の白い面を映り込ませることで鏡が明るくなり、テーブルを囲うようにレフ板を置いているため、被写体に当たる光を起こす役割もあります。若干影も薄くなりました。

■カーテン越しの外光としてのストロボのみ

化粧品イメージ写真撮影 撮影手順
逆光だけだと色が正しく出ないのと、タイルの反射も激しくなるため、全体的に不安定な色になってしまいます。(今回目指すイメージとは違いますが、こういうのもありといえばありです。)

■直射日光と外光をミックス

化粧品イメージ写真撮影 撮影手順
これで太陽光を2箇所の窓から室内にうまく取り込んだ印象になりました。

■天井バウンスのストロボを1台足す

まだ少し影が強いかなと思ったので、室内の明かりを足すように、左手前から天井に向けてのストロボを追加しました。
化粧品イメージ写真撮影 撮影手順
レンズの焦点距離は120mm前後、絞りはボケ具合を確認しながらF5.6と決め、それに合わせてそれぞれのストロボの光量バランスを調整していきライティングが完成します。

C-PLフィルター

ライティングは完成しましたが、奥側からの逆光の影響でタイルの表面の反射が汚く色も正しく出ておらず、コンパクトの左に落ちている影も欠けてしまっています。そこでC-PLフィルター(偏光フィルター)をレンズに装着して、反射をコントロールし色がしっかり出るように調整しました。
C-PLフィルターの有無を並べて比較するとわかりやすいと思います。
C-PLフィルター 違い
C-PLフィルターは風景写真や屋外で使うことが多いですが、本来の「反射のコントロール」という効果を活かしてこのように物撮りで使うこともあります。

イメージ撮影について

イメージカットの撮影では、スタイリングはもちろんのこと、セット組み、ライティングなど1枚にとても時間をかけて撮影しています。イメージ撮影は「センス」と思われがちですが、光、シチュエーションやシーン、商品イメージ、季節、背景や小道具などあらゆる要素を総合的に捉えながら、これまで培ってきた技術や知識を駆使して1枚の写真に落とし込んでいます。
化粧品イメージ写真撮影

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電話番号変更のお知らせ https://studiotriangle.jp/blog/news/2023/03/phone-number/?utm_source=rss&utm_medium=rss&utm_campaign=phone-number Thu, 30 Mar 2023 01:58:07 +0000 https://studiotriangle.jp/?p=6135 4月1日よりスタジオの電話番号が下記の通り変更となります。 旧番号: 082-569-4597 →新番号 082-909-2499 しばらくの間、旧番号からも自動で転送されますが、ご登録の変更などお手数ですがよろしくお願 […]

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4月1日よりスタジオの電話番号が下記の通り変更となります。

旧番号: 082-569-4597
新番号 082-909-2499

しばらくの間、旧番号からも自動で転送されますが、ご登録の変更などお手数ですがよろしくお願い申し上げます。

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ミラーレスカメラCANON EOS R6 Mark II導入しました https://studiotriangle.jp/blog/2023/01/canon-r6mark2/?utm_source=rss&utm_medium=rss&utm_campaign=canon-r6mark2 Mon, 02 Jan 2023 07:24:19 +0000 https://studiotriangle.jp/?p=6029 あけましておめでとうございます。 本年もよろしくお願い致します。 昨年12月より新しい機材CANONのミラーレスカメラEOS R6 Mark IIを導入しました。 これまで通り一眼レフの5D Mark IVもメインカメラ […]

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あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。

昨年12月より新しい機材CANONのミラーレスカメラEOS R6 Mark IIを導入しました。

これまで通り一眼レフの5D Mark IVもメインカメラとして使いつつ、ロケ、動画撮影などでこちらも活躍すると思います。
早速12月のうちに仕事でも使う機会があったのでこれまでの一眼レフとの違い、5D mark IVとの違いなど感じたことをレビューしていきます。

仕事でのメインの撮影ジャンルは、商品撮影、人物撮影、イメージ撮影などECサイト、ブランディング、PR、広告、そしてWEBサイトのイメージ素材撮影、WEBメディア、印刷媒体の取材撮影、建築・竣工、インテリア撮影、イベント、ステージなどの撮影が多く、つまり撮影対象は物撮り、人物、建築などまんべんなく撮影しています。
写真と併せての動画撮影だったり、個人のお客様からの撮影依頼もあります。

ミラーレスを導入するタイミング

5D Mark IVや最後のEFレンズ群は本当に完成されていて、まだあと数年は仕事で使うには何も問題ありません。5D Mark IVは買い足したりしながら使っていましたが、今度は寿命が来たら最後だと思っています。そろそろミラーレスの導入をはじめようかと何ヶ月か様子をみていました。

プロカメラマンが使うCANONのミラーレスカメラの選択肢としては、R5、R6、R3あたりが候補になりますが、まず私の仕事の範囲ではR5の4,500万画素は高画素過ぎて必要がありません。R5のRAW撮影ではこれまでのようにサイズの小さいRAWで撮ることができないようで、強制的に大容量の重いデータを処理しなければいけないので、PCのスペック、HDの容量、管理・レタッチの手間が増えてしまいます。かといってR6の2,000万画素ではトリミングやジオメトリ補正のことを考えると少し心もとないな、という印象がありました。

また、プロでも使える信頼性といった部分を考えても、発売後のユーザーからのフィードバックが反映、改善されるであろう各機種の「Mark2」の発売を待つべきかなと思っていました。
R3については、申し分ないスペックではありますが、その価格を考えると躊躇してしまいます。

そんな折、思ったより早くR6 mark IIが発表されたので早速予約購入して12月中旬より使用しています。今のところRFレンズは購入せずマウントアダプターを介してEFレンズを使っています。(※2023年2月最初のRFレンズとしてRF24-70mm F2.8L IS USMを導入しました)

画質・解像感

2,400万画素というのが撮影性能、レタッチ処理、データ管理面から考えてもちょうどバランスの良い画素数だと思います。3,000万画素の5D Mark IVと比べて若干低いですが、2,400万画素を3,000万画素に引き上げても十分な解像感を保っていて、スタジオ撮影の画像を3,000万画素の状態で5D mark IVの画像とブラインドテストをしても違いはほぼわからないでしょう。
スタジオ撮影以外での暗いところや光量差の大きい場面など悪条件でのデータについてはまだ比べていませんが、5D mark IVと機種違いで併用するにはちょうど扱いやすいデータです。
また、ロケ撮影で使った際、ダイナミックレンジはたしかに向上しているという印象でした。

スタジオ撮影の作例での画像比較です。ピアスのイメージ写真。

ピアス イメージ写真
R6 Mark2
ピアス イメージ写真
5D Mark4
ピアス イメージ写真
R6 Mark2
ピアス イメージ写真
5D Mark4

オートフォーカス・瞳AF

R6 Mark IIというよりミラーレスカメラになってからの機能になりますが、瞳AFはやはりとても重宝します。これまで一眼レフで撮影するなかで特に困っていた部分ではないのですが、瞳AF・瞳検出機能があることで撮影中のピント合わせに余裕が出来、そのぶん構図や背景、露出、状況認識など他のことに意識を使えるようになるのが大きいです。

また、ミラーレスということで一眼レフでは機構上必要だったレンズのAF微調整やズームレンズのAFずれがなくなり、絞り開放に近い撮影では特にピントが気持ちよく決まるようになりました。

R6 Mark IIでは前機種よりさらに検出対象やAFスピード、トラッキングが強化されたようで、ほぼ私には関係ないオーバースペックですが、余裕があるということはいざという時にも安心です。連写についても基本的には低速連写しか使いませんが、40コマ/秒というのは特殊な撮影時などいつか使うかもしれません。

ファインダー撮影時にモニターを指でタッチ&ドラッグしてAFの位置を移動できる機能も便利です。ミラーレスではこれまでの一眼レフとは違って全面にAF測距点が広がっているので、その中からフォーカスさせたい位置へ素早く移動させるにはコントローラーでは不十分です。
タッチ&ドラッグの触り具合や移動感覚もすぐに慣れることができました。

MFピーキング・フォーカスガイド

CANON EOS R6 Mark2

これもミラーレスになってからの機能だと思いますが、MFピーキングとフォーカスガイドが使いやすいです。合焦範囲が強調表示され、さらにフォーカスガイド機能でスポット1点の狭い測距エリアに設定すると、ピント合わせのガイド表示で合焦するポイントがわかりやすいです。
昔のレンジファインダーカメラで二重像を合わせるような感覚でマニュアルフォーカスできます。

ちなみに上のモニター画面ではわかりやすくピントの山を左側のピアスに持ってきていますが、実際は少しでも両方のピアスにピントが来るよう、少しずらしてフォーカスガイド上はどこにもピントが来ていない状態にしてF5.6で撮影しています。

操作性

CANON EOS R6 Mark2

電源スイッチが右手側に移動したことでとても利便性が良くなりました。撮影に集中する部分が右手で完結できるので、今後の機種もこれで統一してくれるといいなと思います。これまでの電源スイッチの位置には静止画・動画の切り替えスイッチがあり、写真撮影、動画撮影それぞれの設定をしっかり分けて使えます。

カスタムモードC1〜C3への登録も、静止画のとき動画モードのときそれぞれC1〜C3まで登録できるので、ワンオペでの動画撮影を含む仕事のとき、カメラ2台持っていくとはいえ現場での混乱がなくなりそうで助かります。

右肩の液晶がないことは最初は戸惑いましたが、慣れると問題ありません。
ボタンカスタマイズに割り当てる機能が豊富に設定できるので、5D mark IVでの設定と混乱しないよう、改めて両方のカメラを設定し直しました。

ボディ

CANON EOS R6 Mark2

ボディの大きさについては、プロが使用する想定でも問題がないギリギリの小型・軽量化を狙っていると思いますが、私には若干小さい気がしました。マウントアダプター経由でEFレンズを付けているのもあるかもしれませんが、重いレンズを付けたときのバランスも気になりました。

それにバッテリーの持ちもまだまだ良くないというのもあり、バッテリーグリップも購入しました。フットワークを軽くしたい現場を除いて、基本的にはバッテリーグリップを付けて使用しそうです。

このR5、R6シリーズ用バッテリーグリップのボタンの微妙な位置関係は最初戸惑いますが、そのうち慣れていくかと思います。

動画

CANON EOS R6 Mark2

動画の録画性能は順当に進化しているのはもちろん、画期的だと感じたのはまず動画撮影時間の30分制限がようやくなくなったことと、録画中の画面に赤枠のREC表示が点滅表示される機能です。

本番撮影前にテストで録画ボタンを操作していたり、録画スタートボタンの押し込みが弱かったりで実際は録画されていなかったという「逆Rec」防止のために大変わかりやすいモニター表示になりました。

動画撮影時のボディ内手ぶれ補正、動画電子ISもついているので、ジンバルを持ち込んでないときの簡易的な動画の記録にも便利です。

その他所感

USB Type-Cで給電しながらの使用やバッテリーの充電ができるのも大変便利です。PCと一緒に持ち歩くことも多いので、余分なケーブルやアダプタ、バッテリーチャージャーも必要とせずにモバイルバッテリーやカフェ、ホテルでの充電が気軽にできます。

撮影時にズームレンズの焦点距離表示が出たり、クロップでAPS-Cサイズで撮影できたり、フリッカーレス撮影の進化、ダブルスロットの「カード1優先」など、これまでのカメラと比べて何かと痒いところに手が届くような配慮、進化だと感じました。

メカシャッターの耐久回数も40万回というのに驚きました。電子先幕を基本にして使い分けようと思っていますが、もうひとつ不満点を言うとしたら電子シャッター時のシャッター音くらいでしょうか。音量を調整できるのは大変便利ですが、電子シャッターの「音」そのものが、です。

メインカメラ、サブカメラという位置づけではなく、ストロボを駆使するスタジオ撮影では5D Mark IV、クリップオンストロボのみで撮影する取材やロケ撮影、静音シャッターを使いたいステージ撮影、動画撮影はR6 Mark IIをメインとしつつ、柔軟に使い分けていきたいと思います。

日本海
米子への出張時に宿泊したホテルの近くで、ライトアップされた日本海の海岸をR6 mark II ISO12800で撮影しました。

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撮影事例紹介(フード/飲食/食品) https://studiotriangle.jp/blog/2022/10/photo-example-food/?utm_source=rss&utm_medium=rss&utm_campaign=photo-example-food Sun, 30 Oct 2022 01:35:11 +0000 https://studiotriangle.jp/?p=5978 スタジオでのフード・料理撮影では、充実した照明機材、撮影環境で100%光をコントロールすることが出来、時にはフードスタイリング、料理の専門家とチームで作業します。撮影後も料理に向けたレタッチ、カラー補正技術を用いておいし […]

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スタジオでのフード・料理撮影では、充実した照明機材、撮影環境で100%光をコントロールすることが出来、時にはフードスタイリング、料理の専門家とチームで作業します。撮影後も料理に向けたレタッチ、カラー補正技術を用いておいしさ、シズル感を引き立てるよう撮影します。

食品・フード・料理撮影

プリン専門店カスタード

応援購入サイトMakuakeで販売されるということで、事前に商品のコンセプト、ページに掲載する説明文をお聞きし、それに沿ったアイキャッチ写真、説明写真を撮影しました。生ものである食品は撮り直しができないことが多いため、スタジオ撮影にお客様が立ち会い出来ない場合は、打ち合わせの段階で背景、スタイリングや食器、演出の方向性をラフ画を用いてイメージを共有、ご確認頂いてから撮影に入ります。
撮影中も、撮った画像をすぐに送信して見て頂き、撮影ポイントやイメージのすれ違い、失敗のないよう進行します。

料理・食品撮影

料理・食品撮影

隠岐の島の特産品のPRのための撮影

こちらは食品のパッケージ、中身の単品写真から料理まで一貫してスタジオトライアングルで担当させて頂きました。基本的な一通りの調理はスタジオ内で出来るため、フードコーディネーター/フードスタイリング担当と協力して撮影しています。
出来上がった料理を一番いいタイミングで撮影するために、綿密にテスト撮影を繰り返して料理表面の光のあたり方、湯気の出方、箸上げの位置などをしっかり定めてシズル感が出るようにしています。

食品撮影

江田島産の牡蠣のPR用に撮影させて頂きました。食材の新鮮さ、口に運びたくなるようなシズル感を伝えるために、剥いた生牡蠣の表面にどのように光源(白飛びしている部分)を写り込ませるかが大事です。半逆光の位置からソフトボックスのストロボ2灯で表面にテカリを出し、もう1灯を前面〜天井あたりから照らすライティングで撮影しています。。

スイーツ 商品 フード撮影
スイーツ 商品 フード撮影

キッチンカー リラ・クレープ
メニュー用の写真撮影ということで、スタジオに材料を持ち込んでその場でクレープを仕上げて頂いて撮影しました。コンセプトやキッチンカーのデザインに合わせ、ピンクの背景紙を用いています。

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撮影事例紹介(商品撮影/ブランディング/イメージ撮影) https://studiotriangle.jp/blog/2022/10/photo-example-product-branding-photography/?utm_source=rss&utm_medium=rss&utm_campaign=photo-example-product-branding-photography Sat, 29 Oct 2022 01:16:55 +0000 https://studiotriangle.jp/?p=5965 商品撮影といっても、単なる物撮りではなく、商品のイメージ、メーカーのイメージ/ブランディングを念頭にスタイリング、演出を行い撮影をします。 小物・小道具、背景カラーのコーディネートなども時間をかけて手配、セッティングをし […]

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商品撮影といっても、単なる物撮りではなく、商品のイメージ、メーカーのイメージ/ブランディングを念頭にスタイリング、演出を行い撮影をします。
小物・小道具、背景カラーのコーディネートなども時間をかけて手配、セッティングをしています。

商品イメージ撮影 化粧品・コスメティック

商品イメージ撮影 化粧品・コスメティック

商品イメージ撮影 化粧品・コスメティック
良肌研究室

真っ白のボトルは円柱の立体感を出すために黒レフで締めるなどの工夫が必要です。水のイメージは背景紙+アクリルボックスに水を入れ、ブロワーで波立たせながら撮影しています。ロケ撮影では天気を待ちながら、狙った光のタイミングで河原に商品を持ち込んで撮影しました。

商品イメージ撮影 化粧品・コスメティック

商品イメージ撮影 化粧品・コスメティック

エルムビューティーラボ

明確なイメージカラーで展開されており、写真も色のコーディネートをしっかり考えながらスタイリングし、現像・レタッチでもさらに色を追い込んで画像データを完成させます。商品集合イメージでは、それぞれの商品への映り込みや反射のコントロールも難しくなってきます。

商品イメージ撮影 化粧品・コスメティック

株式会社Wizard
過度なイメージ付けをせず、シンプルでニュートラルなイメージでライティングを調整。

調理雑貨 商品イメージ撮影

調理雑貨 商品イメージ撮影
アイメディア株式会社
まな板の商品イメージの撮影です。スタジオ撮影でお客様に同席頂いて、背景や小道具を変えながら複数のシチュエーションイメージで多くのカットを納品させて頂きました。

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撮影事例紹介(ポートレート/ファッション/アパレル) https://studiotriangle.jp/blog/2022/10/photo-example-portrait-fashion/?utm_source=rss&utm_medium=rss&utm_campaign=photo-example-portrait-fashion Thu, 27 Oct 2022 00:43:26 +0000 https://studiotriangle.jp/?p=5896 久しぶりの更新になります。この1年ほどの撮影事例をジャンル別に撮影背景と共にいくつかご紹介したいと思います。インスタグラムの方にはアップしていたりしますが、説明を付けながらまとめていますので、撮影の参考に是非ご覧ください […]

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久しぶりの更新になります。この1年ほどの撮影事例をジャンル別に撮影背景と共にいくつかご紹介したいと思います。インスタグラムの方にはアップしていたりしますが、説明を付けながらまとめていますので、撮影の参考に是非ご覧ください。

アパレル・バッグ撮影(レディースモデル)

ファッション撮影

ファッション撮影

Girl’s Egg
モデル:稲葉えみさん

バッグの撮影で、スタジオ近辺(十日市・榎町・猫屋町)を歩きながらのロケ撮影。
ロケ撮影では天気、太陽の光に気を使うだけでなく、通行人、車、看板、標識などの背景整理にも瞬時の判断が必要になってきます。モデルさんの仕草やポーズ、表情に加え服のシルエットにも気を配りながら、主役は商品(バッグ)なので、商品の特徴を引き出しつつ正確な色で撮影することも重要です。
一回の撮影で多くの商品量を撮影するため、モデルさんの体力や日中の限られた時間のなかで撮り終えるよう、カメラマン側も素早い判断力と的確な指示、スムーズなカメラ操作をしなければならず、頭の中はフル回転で動いています。

アパレル・バッグ撮影(メンズモデル)

アパレル・ファッション撮影 バッグ
アパレル・ファッション撮影 バッグ

渡辺商会様 Side Island BAISC
モデル:TAKUMAさん

こちらはメンズバッグのロケ撮影です。
同じように街ロケで撮影。商品を購入する人が、普段の自分と重ね合わせながらイメージできるよう、街といっても気取らない雰囲気で、さりげない仕草を切り取るように撮影しています。

アパレル・ファッション撮影 ポートレート
撮影中にとてもいい光が入る背景を見つけたのですが、商品の雰囲気ではないため、オフショットとして撮影したカットです。

スタジオ撮影(着用モデル写真)

アパレル・ファッション撮影 着用写真 スタジオ撮影
アパレル・ファッション撮影 着用写真 スタジオ撮影

stumprout

アパレル・ファッション撮影 着用写真 スタジオ撮影
アパレル・ファッション撮影 着用写真 スタジオ撮影

anochtara bucci

白バックでスタジオ撮影。着用モデル写真です。
シンプルな白背景紙で、服を着たときの着用感(サイズ、シルエット)が伝わるように、また、色や生地感を正確に伝えられるように撮影します。
ライティングの作り方によって、同じ白背景紙でも白〜グレーに調整することが出来、光の強さや影の出方も都度お客様と相談しながら型を決めます。

ベリーダンス衣装 スタジオ撮影
ベリーダンス衣装 スタジオ撮影

Violeta

ベリーダンスの衣装、ベールです。ベールについては生地の透け感も表現できるようライティングを組んでいます。

スタジオの天井はそれほど高くありませんし、全身を撮影するにはカメラの撮影位置の引きも限界があります。白背景紙の幅も2.7mと、1〜2名を撮るのにギリギリで、レタッチで背景の面積を広げることもあります。
メイク、着替えスペースも含め、多人数が一度に撮影に同席するとやはりスペースとしては狭くなってしまいますが、参考としていただければと思います。

ポートレート撮影

ポートレート撮影
studio Sunny

主宰者であるSunny様のポートレート。あらかじめ撮影イメージの打ち合わせを行い、スタジオ撮影用の機材をポールダンススタジオに持ち込み、撮影を行いました。
お客様の描くイメージや参考写真を見ながらお話をし、使用する小道具、撮影場所の環境を確認しながら、撮影の提案をさせていただきました。

テストシューティング

テストシュート/テストシューティングは、クライアントのための仕事ではなく、自主的に撮影する「作品撮り」のことです。
仕事ではないがために、制約に縛られることなく新しいライティングや撮影方法、アイデアを実験したり、工夫を凝らしてみたり、撮影だけでなくレタッチの訓練、感覚を鍛えることにもなり、定期的に行っています。

ポートレート撮影
モデル:仲矢心凪さん

スタジオトライアングルで、紫の布を背景に風船を天井から吊るして撮影しました。

ポートレート
ポートレート
モデル:ユウカさん

ポートレート撮影
モデル;矢野さん

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International Photography Awards 2021・Honorable Mention https://studiotriangle.jp/blog/2021/10/international-photography-awards-2021-honorable-mention/?utm_source=rss&utm_medium=rss&utm_campaign=international-photography-awards-2021-honorable-mention Sat, 16 Oct 2021 15:25:41 +0000 https://studiotriangle.jp/?p=5147 この度、International Photography Awards 2021で私の写真作品がHonorable Mention(入賞・佳作)に選出されました。 International Photography A […]

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この度、International Photography Awards 2021で私の写真作品がHonorable Mention(入賞・佳作)に選出されました。

International Photography Awards(インターナショナル・フォトグラフィー・アワード/通称IPA)は、世界的な写真賞である「ルーシー賞」を主催するルーシー財団が年一回開催する世界でも最大規模のコンペティションで、国を問わず多くのカメラマン、フォトグラファーが競い合っています。

International Photography Awards ホームページ

審査メンバーには、イギリスの国立の美術館を運営するTate(テート・ブリテンやテート・モダンなど)、ロンドンの写真専門のギャラリー「Photographer’s Gallery」、NYの「SAATCHI & SAATCHI NY」、LAの「Leica Gallery」、ほかにもアジア含め各国のギャラリーのマネージャーやキュレーター、そして「マグナム・フォト」やアメリカの「TIME」誌、ストックフォト「GETTY IMAGES」などの写真関係者、写真家、写真評論家といった多くの専門家が名を連ねています。

作品の部門は、大きくProfessionalとNon-Professionalのセクションに分かれており、その中でジャンルや被写体によってさらに細かくカテゴリーが分かれています。
私が選出されたのは、文字通り写真を職業とする人が対象となるProfessionalの部で、Fine Art : Still Lifeというカテゴリーです。
「ファインアート」は、アートという言葉で分かるように撮影者の主観、コンセプトや意図を表現した写真、「スチルライフ」は人物や動くものではない静止した被写体の静物写真のことです。

flower pressed by light

TITLE : Pressed by light
Photographer : Tomoyasu Takanishi
Prize : Honorable Mention
Company/Studio : Studio Triangle
IPA 受賞作品ページ

生きた花から水分を抜いて姿を保ち続けるドライフラワー、その造形と色を、光とカメラの仕組みを駆使して奥行き、遠近感、陰影を一切排除し、イラストや標本のようにフラットに「光でプレスする」、つまり立体から平面に「光で押し花にする」というコンセプトです。
一見違和感を覚えるかもしれないこの写真ですが、立体から平面に置き換えるというのは写真の本質でもあり、それを表現できないかと取り組んだのがこのシリーズです。

撮った写真はレタッチや色補正はせず、シャープネスの調整をする程度。カメラ、レンズ、ストロボの光をコントロールして撮影した、デジタルだけどアナログな「撮ったまま」の写真です。

Nature : Flowerという、そのまま花の写真という部門もあったのですが、そういったコンセプトを背景に制作していたためファインアートというジャンルで作品を提出し、それが評価を頂けて大変嬉しく、関わった方々に感謝致します。

Honorable Mentionはまだまだ入賞の入り口で、その上に部門ごとの1st〜3rd Prize、さらにInternational Photographer of the Year Awardもあります。
また機会があればこういった作品制作でのチャレンジもしていきたいと思います。

〈このシリーズの他の写真〉

pressed by light
pressed by light

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ポートレート・プロフィール写真撮影 https://studiotriangle.jp/blog/2021/02/portrait-profile-photo/?utm_source=rss&utm_medium=rss&utm_campaign=portrait-profile-photo Thu, 11 Feb 2021 02:14:28 +0000 https://studiotriangle.jp/?p=4242 撮影メニューにポートレート・プロフィール写真撮影プランを追加しました。 これまでプロフィール写真もスタジオ撮影メニューとして扱っていましたが、内容がわかりにくかったため、下記のように撮影プランとして作りました。 http […]

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撮影メニューにポートレート・プロフィール写真撮影プランを追加しました。

これまでプロフィール写真もスタジオ撮影メニューとして扱っていましたが、内容がわかりにくかったため、下記のように撮影プランとして作りました。

https://studiotriangle.jp/photo/#profilephoto

モデル、タレント、声優、俳優、ミュージシャン、ダンサーなどのアーティスト写真、オーディションや宣材用の写真から、ビジネスプロフィール写真、SNSプロフィール写真、就活、婚活、遺影写真などのポートレートを撮影いたします。

ポートレート、プロフィール写真撮影プラン

22,000円(税込)

・スタジオ撮影
・背景は白バック、白系が基本となります。
・打ち合わせ〜撮影〜セレクト〜仕上がりイメージ確認まで当日は2時間前後かかります。
・デジタル現像及びレタッチ処理を施す納品データは3枚までお選びください。
・A4プリントできる大きさの画像サイズで、撮影日から2営業日以内にデータ納品いたします。
・メイク、ヘアセットはご自身でお願いします。(スタイリストご希望の場合別途オプションとなります。)

※その他の背景、撮影全データ納品、紙焼きプリントなどはオプション料金で承ります。


白バックは背景の見た目に頼らないため被写体がダイレクトに浮かび上がります。そのため、表情や姿勢、ポーズ、ライティングの細かな違いで驚くほど印象が変わってきます。

撮影時はライティングの調整によって、顔への光の当たり方や影の出し方を変えるだけでなく、肌、メイク、髪の毛の描写や目に入れるキャッチライト(瞳に映る白い光源)などをコントロールします。

撮影後もRAW現像(デジタル現像)でさらに顔や肌の色味、質感を追い込み、レタッチ処理いたします。

仕上がりイメージも当日一緒にご確認頂きますのでご安心ください。

ロケ撮影について

スタジオ撮影ではなく、ロケ撮影をご希望の場合もご相談ください。基本的に同等の料金からとなりますが、ご希望をお伺いした上で個別にお見積り致します。(ロケハンの有無、時間帯、太陽の位置や天候の指定、ストロボ・レフ板等の持ち込み機材、撮影場所の許可や使用料、交通費など)

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モデル撮影ページを公開しました。 https://studiotriangle.jp/blog/news/2021/01/model-photo-page/?utm_source=rss&utm_medium=rss&utm_campaign=model-photo-page Thu, 14 Jan 2021 14:37:34 +0000 https://studiotriangle.jp/?p=4091 新しくモデル撮影ページを公開しました。 商品のイメージ撮影、PR、広告などモデルを起用する撮影について、気になる方はご覧ください。 リストに掲載のモデルは現在6名ですが、今後も随時追加していきます。掲載していないモデル、 […]

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新しくモデル撮影ページを公開しました。
商品のイメージ撮影、PR、広告などモデルを起用する撮影について、気になる方はご覧ください。

リストに掲載のモデルは現在6名ですが、今後も随時追加していきます。掲載していないモデル、提携事務所などのネットワークもありますので、ご希望のタイプをご相談ください。

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カメラマンになるまでのきっかけやこれまでの経緯 https://studiotriangle.jp/blog/2020/11/photographer-career/?utm_source=rss&utm_medium=rss&utm_campaign=photographer-career Wed, 11 Nov 2020 12:13:18 +0000 https://studiotriangle.jp/?p=3654 「カメラマン/フォトグラファーになるにはどうしたらいいのか?」「独立してプロとしてやっていくにはどうすればいいか?」など聞かれることがあります。 写真学校、カメラマンのアシスタント、スタジオアシスタント、独学…いろいろと […]

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「カメラマン/フォトグラファーになるにはどうしたらいいのか?」「独立してプロとしてやっていくにはどうすればいいか?」など聞かれることがあります。

写真学校、カメラマンのアシスタント、スタジオアシスタント、独学…いろいろとインターネットには情報がありますが、私のこれまでの経緯を書こうと思います。
今の時代はアシスタントをしないで自力、独学でプロのカメラマンになる人も多いと思います。また、ひとくちにプロカメラマンといっても様々な分野、仕事があり、経歴も千差万別です。一つの参考になれば幸いです。

簡単に書くと、私は子供の頃から写真やカメラに全く興味がなく、写真学校も出ておらず、フリーターをしていた22〜23歳の頃に思い立って撮影現場でアルバイトを始め、勢いで右も左もわからないままカメラマンのアシスタントとして写真の世界に飛び込みました。

 

写真をはじめるきっかけ

大学を卒業(2001年)してしばらくするまで、写真よりも映画の方が好きで、大学でも映画(黒澤明)をテーマに卒論を書いたほどです。映画のストーリーというよりビジュアル、映像美の方に興味があり、特にミケランジェロ・アントニオーニ監督の映画が好きでした。他にも、写真家としても知られている映画監督ラリー・クラークの作品が好きだったり、ウォン・カーウァイ監督の映像が好きで、その撮影を担っていた撮影監督クリストファー・ドイルは写真家としても作品を出していたり、そういうのを見ながら映画から写真に興味が移っていきました。ミケランジェロ・アントニオーニ作品の中で一番好きな『欲望』という映画はファッションフォトグラファーが主人公で、その撮影シーンが抜群に格好良くて何度も観ました。
※『欲望』の原題『BLOW-UP』は、写真用語で「(写真の)引き伸ばし」という意味です。

もともと音楽をやっていたので、時間軸がない絵や写真といったアートよりも、単純に音と時間の概念が加わった映画という表現方法の方が性に合っていたのかもしれません。

映画好きだった私が自分で写真を撮ってみようと思ったきっかけは、本屋でアルバイト中に偶然手にした森山大道さんの「犬の記憶」という本です。名前も知らなかったのですが、その文章と写真に興味が湧き、写真を撮るのって面白いかも…と思い、早速中古で安いコンパクトカメラを買って写真を撮るようになりました。(後に森山大道さんがきっかけで写真の世界に入る人が多いということを知りました。)

そのうちに写真に関わる仕事をしてみたいと思うようになり、本屋でのアルバイトをやめ、求人情報を探し始めました。

今から思うと、ちょっと写真が撮れるようになっただけで、無知で勉強もしないまま、一丁前に写真の仕事に…なんて思ってしまうのはとても甘い考えで、実際「仕事」ができるようになるまで長く厳しい道のり、好きなことを仕事にする葛藤や苦しみが待っていました。

ただ、この頃なぜか暇つぶしにカラーコーディネーターの勉強をしていて、その資格を取っていたことは、後々写真の仕事に大変役に立つことになります。(3級〜2級の勉強をしていて、3級に合格。)

大阪・ストリートスナップ
大阪・ストリートスナップ

写真をはじめたばかりの頃に撮影していた大阪のストリートスナップ

 

通販カタログの撮影現場

当時大阪に住んでいたので、他の地方都市に比べて写真に関する求人は多かったと思います。その中で初めて撮影に関係する仕事(アルバイト)をしたのは、通販カタログの商品管理の仕事でした。

一冊まるごと1ヶ月くらいかけて撮り切るとても大掛かりな撮影で、大手印刷会社の倉庫のような巨大なスタジオにカメラマンが何人も集まり、それぞれ区分けされた撮影ブースで次々と進行表、指示書に沿った商品撮影をしていきます。

撮影のアシスタントではなく商品管理なので、撮影の様子を遠目に見ながら、商品の開封〜組み立て、そして進行表に合わせて撮影ブースに商品を持っていっては、終わったものをバラして梱包していく、というのが仕事です。
商品も小さいものから家具まで大小様々で、大道具さんやスタイリストさんが来て部屋のセットを組んでインテリア撮影をしたり、モデル撮影を行うこともありました。
とにかくあちこちでいろんな種類の撮影が進行しているので、見ているだけでも新鮮で、これまで自分が関わったことのない華やかな世界に見えました。

それまでカメラマンの「仕事現場」というのを見たことがなかったので、休憩時間中にワクワクしながら撮影ブースを覗きに行ったり、ちょっと用事があるふりをして意味なく歩き回ったりして仕事ぶりを見たりしていました。

この仕事は、大阪で数回、東京でも1回経験しました。
商品管理の仕事とはいえ、やはりそこに集まる人たちは写真好きが多く、カメラマンを目指している人とか、カメラマンとして独立したけど仕事がない時期に短期で来ている人などもいて、そんな仕事仲間との雑談も楽しかったのを覚えています。

大阪・ストリートスナップ

カラーで撮る大阪の街も面白かったです。

 

ホテルの写真室での見習い

時系列は前後しますが、私も独立後、まだ仕事が十分なかったときに、とにかく写真関係の仕事をしなければと、ホテルの写真室でブライダルカメラマンの見習いをしたことがあります。自分が目指しているのとは違う方向の仕事でしたが、ここで学んだことも大きかったです。

挙式、披露宴、前撮りはもちろん、ホテル内のスタジオなので集合写真の撮り方、記念写真としてのポートレートの撮り方など学びました。スタジオ撮影ではライティングはいつも固定で決まったスタイルなので、その技術よりも、「人」に関すること、服装や姿勢によるポートレートの「型」、被写体とのコミュニケーションの取り方、写真慣れしていない一般の人を綺麗に撮るテクニック、などです。

実際の挙式、披露宴の現場に出たことはありませんが、先輩のカメラマンが撮影した写真を何万、何十万枚と見て、カメラマン毎の撮り方の違い、レンズの違い、スナップ撮影におけるシャッタースピードと絞りのコントロール、アングルや画角の工夫の仕方などを働きながら勉強することができました。

 

カメラアシスタント時代

商品管理の仕事を経て、本格的にこの世界へ飛び込んでみたい、という気持ちがますます強くなり、求人誌で見つけたアシスタント募集に応募し、晴れてカメラマンのアシスタントをさせてもらえることになりました。

まだコンパクトカメラやトイカメラ、ボロボロの昔のカメラくらいしか触ったことがなく、露出、絞りやシャッタースピードも分からないような私を採用してくれて、育ててくれた師匠に感謝します。正直に言うと、経歴や実績、どんな写真を撮っているのか知らないまま、求人条件だけを頼りに飛び込んだのですが、師匠は東京の六本木スタジオ出身、著名なカメラマンに師事して独立した人で、経験豊富で何でも知っていて何でも撮れてセンスも良く、今でも私は師匠には敵わない、少しでも近づきたいと思っている存在です。

一般求人誌のごく小さな情報からこのようなカメラマンに出会い、アシスタントとして仕事をさせてもらえたことは本当に運が良かった思います。

チラシ、広告、カタログなどの商品撮影を中心にいろんな経験をしました。
その頃はフィルム〜デジタルへ移る過渡期で、スタジオにはフジの中判フィルムカメラGX680という見たこともない大きなカメラでポジフィルムで撮影をしていて、スタジオ用の何台ものストロボはもちろん、大きく重いカンボのカメラスタンドなどその設備に驚きました。
そんなスタート地点に立ったばかりの若者に、なんと勤務初日からカメラを触らせてくれて、簡単な商品撮影から本番カットのシャッターを切らせてくれました。デジタルではなく、撮り直しができないフィルムです。

基本的な一日の流れとしては、朝に現像所からあがってきたフィルムをチェックし前日の撮影写真を確認、OKカットを切り取って広告代理店へポジを納品、次の撮影商品を引き取り、帰ってきて撮影、その日の終わりに現像所の方がスタジオに来て撮影済みのフィルムを渡す、というルーティーンでした。撮影が深夜に及ぶときは自転車で現像所まで行って夜間ポストにフィルムを入れて帰りました。

まさに印刷会社のスタジオで見ていたような撮影内容でしたが、スタジオでの商品撮影だけでなくインテリア撮影、モデル撮影、出張、ロケ撮影、個人依頼の撮影までいろいろな経験をしました。

当時はデジタルカメラのようにとりあえず撮ってみて画像を確認、ということができないので、露出計やカラーメーターを使ってライティング、ストロボの光量や色温度の確認、フィルムの感度(ISO)、カメラの絞り、シャッタースピードの設定を慎重にする必要がありました。アシスタントとして失敗は許されない、という緊張感がいつもありましたが、露出が合っていなかった(明るすぎ/暗すぎ)のをはじめ、写っていなかった、撮り忘れていた、フィルムの装填ミスなどの失敗も度々ありました。

その間徐々にフィルムからデジタルに変わっていき、わずか一年ほどの間にデジタル撮影、デジタル納品が半分以上を占めるほどになり、フィルムとデジタルの特性、扱い方、仕上がりの違いを試行錯誤しながら身につけていき、Photoshopでの後処理、ファイル管理といった作業も増え、目まぐるしく環境も変わっていきました。
その移行期にアシスタントをしていたことは写真人生の中でも一番大きな収穫があったと思います。

アシスタント時代はカメラ、写真に関することだけでなく、スタイリングやインテリアのこと、雑貨、家具、プロダクトデザイン、建築、生活文化に関する多くのことを知り、造詣を深めることができました。世の中にはどんなものにも写真が使われて溢れているのだから、写真雑誌、カメラ雑誌だけじゃなく日常で目にするあらゆる写真というものを目を凝らして見て、その撮り方を考えてみる、という姿勢も。
また、「一日一枚は、仕事じゃない写真を撮るといい」というアドバイスもずっと心の中にあります。(実践できていない自分が恥ずかしいですが…)

スタジオ モデル撮影

アシスタントをやめた後、自分でスタジオ撮影にも挑戦

でもその後何年も経って、まだまだ全然経験が足りなかった、アシスタント卒業が早かったと後悔したものです。卒業どころか中退ではなかったか、と。

 

写真作家としての活動

自分の撮りたいものを撮って発表する「作家」「アーティスト」としての活動もアシスタント時代からずっとしていました。
仲間内でグループ展をしたり、カフェやギャラリーで個展を開いたり、ポストカードブックという作品集を作ったりもしました。
アシスタントを卒業して間もない時期に、大阪の天王寺ミオで開催された「ミオ写真奨励賞」というコンテストでグランプリを受賞したことも大きく意識を変えるきっかけになりました。

その頃の私はまだ内輪で活動しているだけの状態でしたが、そのコンテストで知り合った人たち、同じ受賞者の人たちは、写真学校を出ていたり、既に何年もキャリアがある人だったり、同じテーマをひたすら追い続けて、写真のためならどこへでも出掛け何でもするという人たちでした。今でも作家活動を続けている人、その後木村伊兵衛写真賞を受賞するまでになった写真家もいます。審査員も日本の写真界の中心にいるような錚々たる方々で、カメラマンとは全然方向が違う「写真家」の世界を目の当たりにしました。

「グランプリを撮ったんだから何か仕事が来るかな」「天王寺ミオの広告でも撮らせてもらえるかな」なんていう淡い期待をよそに、全く仕事の依頼が来ることはありませんでした。それもそのはず、クライアントのために写真を撮る「カメラマン」と、自分のために写真を撮って表現する「写真家」は全く違うものなのです。そのコンテストは広告、商業写真の分野ではなく、表現としての写真のコンテストなので当然ですが、それも分からないくらいまだまだ子どもでした。

受賞作品

受賞したシリーズ作品の一枚

その後、自分から動かなければダメだと一念発起し、出版社や雑誌の編集部の連絡先を調べ、作品を持ち込んで見てもらいました。プロ(編集者・写真を見るプロ)に面と向かって写真を見てもらうのも初めてなので、厳しい意見に好意的な意見、(今考えると)興味のなさそうな反応などに一喜一憂していました。
大阪から東京に引っ越してからも頻繁ではありませんが売り込みを続けて、結果、作品を掲載してくれた雑誌が2つ、自分の個展の情報を掲載してくれるようになった雑誌もあり、それなりに実を結ぶことになりました。

そして実際に待望の「仕事」をもらった雑誌もあったのですが、自分の提出した写真はボツになり、その雑誌から2回目の仕事依頼が来ることはありませんでした。(それでも懲りずにその編集者へ作品を見せに行っていました。)

「写真で食べていく」というレベルでは到底ありません。
それなりに年齢も重ね、結婚もした私は、

1)写真は趣味として割り切る。
2)他の仕事をしながら、空いた時間、稼いだお金をつぎ込んで写真家として活動をする。
3)商業写真のカメラマンとして一人前になる(「写真で食える」ようになる)。

という選択肢を考えるようになりました。

 

会社勤務(社内カメラマン担当)時代

29歳のときに東京へ引っ越し、楽器のドラムのメーカーで働くことになりました。社内での写真撮影、WEB、デザイン、営業まで担当し、製造に関すること以外はほぼ何でもしました。

ちなみに「もともと音楽をやっていた」と記事の最初の方で書きましたが、実はずっと音楽活動も続けていて、ドラマーとしてはロック、オルタナ、即興/インプロヴィゼーションなどのバンドをしながら、ソロ名義ではパソコンを中心にDTM、宅録で楽曲を制作していて、いわゆるエレクトロニカと呼ばれるような電子音楽のジャンル、界隈で活動をしていました。
音楽を本業の仕事にできる素質は自分にはないと分かっていたので、ミュージシャンとしてプロになる道は諦めていたのですが、ここで思わぬ形で音楽に関わる仕事に就くことになりました。

写真の話に戻すと、私が入る前から社内でカメラマン/デザイナーをしていた先輩は完全に独学で技術を身に付けていて、普通に写真を勉強してきたのとは違う発想や視点もあったりして、ここでもたくさんのことを学びました。
WEB制作やデザイン業務では、自分が撮った写真や取引先からもらう写真データを、デザインや宣伝に使うための素材として扱う立場であったため、それが逆説的に商業・広告カメラマンとしての「いい納品物の作り方」を考えるきっかけにもなりました。カメラマンが一枚の絵として表現して納得した写真≠(ノットイコール)クライアントやデザイナーが求める写真であることが多々あるのです。

数年後、この会社で働きながら週の半分はフリーランス、という形をとらせてもらうことになり、カメラマン/写真家両方としての営業活動、制作活動に身を入れていくことになりました。

次第に、先程挙げた選択肢の3番で足りなかったものを補い、

4)第一に商業写真のカメラマンとして一人前になり(「写真で食える」ようになり)ながら、好きな(お金にならない)写真を撮り写真家としての活動も続ける。

ということに向けて意識を持ち始めることになりました。

東京

東京(2010年頃)

 

広島に移住し、スタジオを構えるようになった現在

そんな経歴を経て、2011年の震災をきっかけに広島に移住して、以前の勤務先の仕事をもらいながら本格的に一人で独立して仕事をはじめることにしました。最初は、自分ひとりで撮ったことのなかった種類の撮影でも、「できます!」「撮れます!」と言って、師匠やこれまで見てきたカメラマンの撮影方法を思い出したり、それでも不安なときはインターネットや本、雑誌で一生懸命調べたりしました。前日に急いで機材を買いに走ったこともありました。

ようやく2017年に規模は小さいですがスタジオを構えることが出来、一通りのものが撮れるようになった現在でも、商品管理からアシスタント、ホテルの写真室、社内カメラマン時代のいろんな経験の引き出しが役に立っています。「師匠だったらこう撮るかな?」「あのカメラマンだったらこういう撮り方かな?」「でもそれは自分のやり方とは違うよな。」「今の時代だったらこっちの方が新しいな。」など、常にその引き出しもアップデートするように心がけています。

また、デジタルカメラが出てきた時は、まさか一眼レフカメラでムービーを撮ることができるようになるなんて思いもしませんでした。
映画好きから写真に転向したはずなのに、同じカメラでムービーを撮れてしまうので、巡り巡って映画の分析・研究をしていたことが動画の仕事ー実際の撮影、編集の技術、理論や感覚を身につけるのに活きてきます。
そして動画には音、音楽、録音も伴ってくるので、音楽活動をしていた知識と経験も非常に役立っています。

写真を始める前になんとなく取っていたカラーコーディネーターの資格も、単にコーディネートのことだけでなく、色や光の原理、太陽光や人工照明の特徴、仕組み、色温度についてなど、写真を仕事にする上で重要なことを事前に学ぶことが出来ていました。

10代、20代の頃から随分回り道をしてきたなあ、と思ったものですが、最後にはこうやって一つに繋がってきたのは自分でも驚きです。

スタジオ写真撮影 カメラマン 広島

以上、20代から今に至る経歴を追い、個人的な体験を綴ったものになりますが、カメラマン、フォトグラファー、写真家を目指す人、写真に関わる仕事に就きたいと考えている人へ、何かのヒントやきっかけになってくれたら幸いです。

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